2013年1月27日日曜日

Google日本語入力を使いながら(?)フランス語入力

一々Google日本語入力からIMEに戻してフランス語を入力するのは面倒だなと思ったので
ちょっと調べてみると出来ることが分かったので自分用に覚書です.

1.キーボードを追加します.


下向きになった三角を押し, 上のような選択肢を開いてから設定を押します.


すると上のような画面が現れます.(通常日本語のみ)
ここにフランス語のキーボードを追加します.右側にある追加ボタンを押します.


するとズラーッと選択肢が...フランス語以外もここから追加することができます.
この選択肢の中からフランス語を選ぶのですが...


フランス語にもいくつか選択肢が.
ここのフランス語(カナダ)を選択すると,フランス語と英語がスムーズに使えるので(後で分かります)これを選択します.

注意:このとき,右側のプレビューをクリックすると


キーボードのレイアウトが表示されるので,これを参考にして,選択しても良いかと.

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無事追加されると,次の画面のようになります.


後は,フランス語を入力するときにキーボードを切り替えます.

2.キーボードの切り替え

これは手動のみなのか...少し面倒です...
[左Alt + Shift キー]でいけました.

Google日本語入力の左側に新たに[JP]と言うのが表示されています.


それをクリックすると,上のように選択画面が出るので,追加した「フランス語(カナダ)」を選択します.

そうすると,フランス語が入力できます.

次は,キーボード配列に慣れる必要があります.

windowsの場合,便利なスクリーンキーボードを使うことができます.

[windows キー + u]を押すと次の画面が表示されます.


後はスクリーンキーボードを使用するだけ


少し画面の邪魔になりますが,キー入力と併用も出来るので便利です.

または,Googleなどで「フランス語(カナダ) キーボード配列」などで検索すれば
キーボード配列とshift キー,altキー,ctrlキーの扱いなどを書いてるページが見つかるので
そのページを参考にするか,印刷しておけば困らないかと.(参考:こちら)

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なぜフランス語か.

昔の数学の論文を読むとき,ロシア語,ドイツ語,フランス語は良く見かけました.
なので,この3言語のどれかで(簡単な)数学書を読んで言語を勉強しようと思ったのです.

(ちょうど読みたいなと思っていた論文は,Voronoiのフランス語の1904年の論文でもあったし)
この記事を見つけたのと,学部時代の先生で「フランス語ぐらい読めないとだめだよ」と言う話もあったので,フランス語を始めました.

今は少し忙しいのもあるので,2月中旬ぐらいからフランス語の基本文法書を適当に読んでから,フランス語の論文の解読を始めたいと思います.

2013年1月19日土曜日

Google Nexus7買いました.

ちょっとした調べ物やPDFを見るのに,ipod touch(2009年購入の第3世代)で見るのにストレスを感じるようになってきたので...

これでパソコンを起動するのもTeXを打つ時ぐらいになりそうです.

さて,2月頭に一応M1での区切りが付きます.
それに向けて,あと半月必死に頑張らなければいけませんね.

ということで,ちょっと生活リズム(目標)を書いておきます.

あまり散歩に行く時間も無いので,平日はそこそこに歩いて週に1回ほど30分近くジョギングすることにします.

目標リズム

4:30 起床
5:00 朝飯
6:00 院生室
12:00 昼休み
17:00 夕飯
21:00 散歩,お風呂
23:00 おやすみ

こんな調子が出来ればなと思います.
数学数学しないと,いろいろまずいですね.

就活も始めました.(と言っても私学関係のサイトに登録しただけ...)
2014年4月着任の採用情報はまだまだ全然出てないので何もしてないのと同じですけどね.
(あと一応,私学適性の過去問も購入しました.)

最後に今後のipod touch,Nexus7の使い道をメモしておきます.


・ipod touch(第三世代) 2009.9.19購入
基本的に外に出かけるときには持ち歩く.
そのためタスク管理(Taskbook),家計簿(ExpenseBook),カロリー計算はこちらで.
散歩をするときのruntasticや,そのときに聞くラジオ番組や音楽はこちらに入れておく.
TwitBirdはlistをまとめて読む用,Soicha/jを常に使う.
Chromeの初動があまりにもひどいので削除してもいいかも...と思うが,googleアカウントとの連携がいいので,何かあるときのために残している.
tenki.jpでは6時間後の降水確率をバッジ表示.


・nexus7 2013.1.16購入
持ち歩くのは,家から大学ぐらいならいいが...それ以上は厳しいので,基本的に室内用か.
(研究集会とかへの移動中は使えるかも...まだ買って数日なので見いだせてないかも)

Flipboadはお試し中だけど,ほかはほぼ確定かな.アプリを起動させずにウィジェットを使って確認できるのは非常に楽.(カレンダー,メール,天気,RSS,番組表)
番組表では,興味のあるキーワードをアラーム設定しておけば,自動で表示されるので教育番組とかを逃さない...!
正直twitterクライアントはsoicha/jが良いのだが,nexusでは使えないみたいだったので,janetterを一応入れている.

とにかくipod touchに比べるとサクサクなので,いろんな連携を簡単に出来るのが嬉しい.
パソコンでするような操作のほとんどが直感的に行えるのが良い.

ただキーボード入力は...まあtex打ちをするわけでもないので,良しと.

本や動画,音楽を見たり聴いたりすることはないので,下の部分はそのうち整理するつもり.

ipadよりも自由度がかなり高いので,かなり楽しいし,これをしたいと思えば大抵出来て感動!!
ただ,プロジェクターに接続するには何かと不便みたいです...(まだ解決してないですけど,appleのipadなどに比べるとそれはハッキリ分かります..)

2013年1月18日金曜日

Perronの公式とその周り

今回は珍しく真面目に数学のことを書きます.
Perronの公式は良く用いることになりそうなので,その理由・特徴付けもしつつ書いたつもりです.
(応用,モチベーションについては最後にまとめています.
興味本位で訪問して頂いた方はそちらを先に読んで頂いたほうがいいかもしれません.)
まだまだ勉強不足なところもありますので,間違いなどがあればご指摘ください.

また,目標はPerronの公式の周辺の話にあるので,Mellin変換とRiemann-Stieltjes積分などについてのある程度の知識は前提としておきます.
(一応直感的に明らかではないだろうところは補足説明を入れておくつもりです.)
(あと,証明については別記事にて書くことにします.(ごちゃごちゃになるので...))
証明については,2月中旬ごろに次の『Dirichlet約数問題と平均値定理』を書くときに.

それでは最初に,Perronの公式(Perron formula)を書きその特徴を探っておきます.

(より一般的なものを扱うために,少し定義をします.)

数論的関数よりも少し広いものを扱うために,以下の集合を定義する.

Def.(集合\( V \)) \( \mathbb{R} \)上の複素数値関数で,以下の3つを満たす関数の集合とする.
(1) \( (-\infty,1) \) において\( 0 \). (2) 右方連続. (3) (局所)有界変動関数.

これ自体は,Riemann-Stieltjes積分をより良く扱えるためのものであって,
今後考える数論的関数\( f \)のSummatory functionを\(F\)とすると,この関数\(F\)は\(V\)の元であることが分かる.

Remark.Summatory function \(F(x) := \displaystyle\sum_{n \leq x} f(n) \)である.

Def.(Mellin変換\( \widehat{F} \)) \( F \in V \)で,Riemann-Stieltjes積分
\[
 \lim_{X \to \infty} \int_{1-}^X x^{-s} dF(x)
\] が収束し,存在しているときにそれを\(F\)のMellin変換\( \widehat{F}\)という.

このとき,冪級数とほぼ同じことが考えられて(全く同じではない),収束軸というものが考えられる.
(冪級数では,収束半径内では収束していることが分かるが,これと同じく
収束軸よりも右側では収束しているということが分かっている.)

Def.(収束軸\( \sigma_c ,\sigma_a \)) \( \widehat{F} \)の収束軸\(\sigma_c = \sigma_c( \widehat{F} \))は
\[
 \sigma_c = \inf \{ \sigma:\widehat{F}(s) が Re(s)=\sigma において収束するs \}
\] で定義される.
同じようにして,絶対収束軸\(\sigma_a(\widehat{F}\))も
\[
 \sigma_a = \inf \{ \sigma:\int x^{-\sigma} dF_v (x) < \infty \}
\] で定義される.

Remark.明らかに,\( \sigma_a \geq \sigma_c \)であるが,さらにDirichlet級数に対しては\( \sigma_a \leq \sigma_c +1 \)であることが分かる.

これで,Perronの公式を(より一般の場合に対しての)定義できます.

Theorem.(Perron inversion formula) \( F \in V \)とし,\( \widehat{F} \)は絶対収束しているとする.
また,\( b \)を (都合よくするため) \( b > \max (\sigma_c ,0) \)としてとる. このとき,\( {}^{\forall}x>0 \)に対して
\[
 \lim_{T \to \infty} \frac{1}{2\pi i} \int_{b-iT}^{b+iT} \widehat{F}(s) x^s \frac{ds}{s} = \frac{1}{2} \{ F(x+) + F(x-) \} \tag{1} \label{perron}
\] が成り立つ.

Remark.\(b \)を都合よくするため0を避けたのは,分母に\(s\)があるからである.

ここではPerronの公式についての証明しない.
これよりも積分の可能性を改良することが出来る,好ましく用いることが出来るものを紹介する.

Theorem.("smoothed" Perron formula) \(F \in V , \sigma_a(\widehat{F}) < \infty ,b > \max( \sigma_c ,0) \)とする.
このとき,\( {}^{\forall} x>0 \)に対して,
\[
 \frac{1}{2\pi i}\int_{b-i\infty}^{b+\infty} x^s \widehat{F}(s) \frac{ds}{s^2} = \int_{1-}^x dF * \frac{dt}{t} = \int_1^x \frac{F(t)}{t} dt \tag{2} \label{smoothed perron}
\] が成り立つ. [証明]

Remark. (\ref{perron})との類似を見ておきます.
(\ref{perron})における\( \widehat{F}(s) = (dF)^{\hat{}} \) の代わりに, (\ref{smoothed perron})では\( \frac{\widehat{F}(s)}{s}=(dF*\frac{dt}{t})^{\hat{}} \)があると考えることができる.
つまり,Perron formulaにおいて分母の因数に\(s\)を加えているように見ることが出来る.
この分母に\(s\)の因数を加えていくことで,積分の可能性を改良することができる.
もちろん,帰納的に\( dF*(\frac{dt}{t})^{*n} \)を\(dF*(\frac{dt}{t})^{*(n-1)} \)の代わりに適用していくことができる.
また,(\ref{perron})においては極限を対称に取る必要があったが,(\ref{smoothed perron})においては非対称に取ることができることが見れる.

ちなみに,"smoothed"というのは一般的な定理の名前としてあるわけではなく文献にある本内で作者(Bateman氏,Diamond氏)がセクションのタイトルとしてつけていたので,ここでは定理の頭につけただけである.
この"smoothed"のイメージ(由来?)は,分母に因数\(s\)を加えていくことからだと思われる.

それでは少し話を戻して,\( G(x) \)を以下のように定める,
\[
 x<1 に対しては,G(x):=0 \\
 x\geq1 に対しては,G(x):=\int_{1-}^x dF*\frac{dt}{t}
\] とすると,この関数\(G(x) \)は\(V\)の元となる.

またこの定義された\(G(x)\)の被積分関数から,これは\(F\)に対してのある種の平均を考えていることが分かる.
つまり,この\(G(x)\)の評価から\(F\)の評価を(ある程度の)推測することが可能であるということである.
(我々の目標は,\(F\)のより良い評価を得ること(詳しくは後述)である!!)

そのようなことが出来ることを次で見てみる.

e.g. \(F\) を実数値関数で,単調増加な\(V\)の元の関数とする.
さらに,\(G(x)\)の評価が
\[
 G(x)=\int_1^x dF*\frac{dt}{t} = x^{\alpha} P(\log x) + O\{E(x)\}
\] で与えられていたとする.
ただし,\(\alpha \)は正の実数とし,\( P\)は恒等的に\(0\)でないような実数係数多項式とし,
\(E\)は増加関数であり,さらに次の2つの条件,
(A) すべての\( x \geq 1\)に対して,\(E(2x) \leq kE(x) \)を満たすような \( k \geq 1\)が存在
(B) \( E(x) = o\{ x^{\alpha} P(\log x)\} \)
を満たすとする.
このとき,\[
 F(x) = x^{\alpha} Q(\log x) + O \{ \sqrt{x^{\alpha} P(\log x) E(x) } \}
\] が成り立ちます.ただし,\(Q(u)=\alpha P(u) + P'(u) \) [証明]

以上が今回の『Perronの公式とその周り』の主な部分である.
次に,その応用とモチベーションを少し話しておいて,次の記事『Dirichletの約数問題と平均値定理』に繋げることにする.

応用,モチベーション

私たちは,数論的関数に対するsummatory functionの良い近似,漸近公式が得たいという目標がある.
たとえばそれは次のような未解決問題があげられる.


Dirichletの約数問題
約数関数\(d(n)\)のsummatory function\(N_2 (x) := \displaystyle\sum_{n \leq x} d(n) \)とする.このとき
\[
 N_2(x)=x \log x + (2 \gamma -1)x + \Delta(x) ( \gamma:Euler's constant) \tag{3} \label{divisor problem}
\] であり,この\(\Delta(x)\)の評価をどれぐらい良く近似できるか?
という問題である.

これを探る方法はいくつかあるが,そのうちの一つにMellin変換,Perronの公式からのアプローチがある.


実は,数論的関数\(f\)とそのsummatory function\(F\)に対するMellin変換は
\[
 \widehat{F}(s):=\int_{1-}^{\infty} x^{-s} dF(x) = \sum_{n=1}^{\infty} \frac{f(n)}{n^s} \tag{4} \label{D.s.}
\] の関係がある.右辺はDirichlet級数と呼ばれるものであり,\( \zeta\)と関わりが強い.
(英語wikiなどを参照すればそれはすぐに感じることができる.)

お気づきの方も多いと思うが,(\ref{D.s.})において\(f(n)\)を\(1\)としsummatory function\(N(x):=\displaystyle\sum_{n \leq x} 1\)と定めると,
\[
 \sigma>1 に対して \zeta(s) := \sum \frac{1}{n^s} = \int x^{-s}dN(x)
\] となる.

またここでは詳しく書かないが,約数問題(\ref{divisor problem})については,
\[
 \zeta^2(s) = \sum_{n=1}^{\infty} \frac{d(n)}{n^s}
\] であることから,
\[
 \sum_{n \leq x}{}^{\prime} d(n) = \frac{1}{2\pi i} \int \zeta^2 x^s \frac{ds}{s}
\] とここにPerron の公式が用いられ,平均値定理との繋がりがやや見られる.
(ややと言うのは,"繋がっていそう"なのは\(\zeta^2\)の存在だけなので,実際はもう少し良く見ることが出来ることは次の記事で紹介する.)

参考文献:P.T.Bateman and H.G.Diamond,Analytic Number Theory:An Introductory Course,World Scientific Pub Co Inc,2004,376 p.

2013年1月6日日曜日

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

(今年は帰省していたため、ご挨拶が遅れました。)

さて、2013年の素数日についてまとめました。


今年は、2012年よりも2つ少ない20個の素数日があるようです。

久々に年末年始を地元高知にて過ごしました。

6年ぶりぐらいに高校の友達や、先生に会うことが出来ました。
みんな色んなことをしていて、僕はいつまで働かず、学生をやっているのだ…とも感じたり…。
(工業高校だったので、卒業後働く人、専門を出て働く人が多かった)

そんな僕も、昨年の11月末にようやく自分が目指すべき目標、したかったこと(夢)に近づける道が見えてきました。

それを実現するための一歩を踏む年、2013年としたいですね。

昨年以上に小さなことからコツコツ努力していきたい、そんな感じです。
(リバウンドを制することが出来ずに、ぷくぷくと太りましたし…(苦笑))

まずは、2月までに先行研究の一部を理解(自分が目標とした)することです。

そこから、拾えること、吸収できることをたくさん学んで、追いついて、新しいことを見出せたらいいな。

頑張ります。

それでは、また。

(写真は、奈良に行って来ました。)