2013年9月10日火曜日

私学教員適性検査について

平成26年度 私学教員適性検査について

簡単に報告と結果をまとめておきます.
(そもそも私学教員適性検査とは何かについては, 東京私学ドットコム愛知県私学協会などのページを参考にしてみてください.)

実施日:平成25年 8月25日(日)
[※今年は, 東京都の公立の二次試験と被った人もいるそうです. もちろん, それは別に対応されました.]

現在愛知県名古屋市に住んでいますが, 東京都の私学教員適性検査を受検しました.
結果通知は, 9月9日(月)に届きました.
(説明会のときには, 9月中旬に郵送と言っていたのに早かった.)

私のスペックも載せておくと参考になるかと思うので, 一応書いておきます.

出身大学: 関東の中堅(偏差値50~55)私立大学数学科 (一浪)
現在所属: 東海地方の数学専攻大学院生
希望: 私立学校 (公立の試験は受験していません.) [初めての就職活動で, 初受検です.]

これぐらいでしょうか.
一応補足しておくと(?), 浪人したころは国立大学受験に向けて勉強をしていたので, 一般教養の部分はあまり勉強しなくていいだろうと思っていました. (最近はめっきり出ていない...?)

それでは, 専門教科と教職教養それぞれについて書いてみます.
(過去問において, 『ここ最近』と使う場合, 私が購入した平成25年度版(20~24問題)を指します.)

専門教科[数学] (評価: B)
目標: 良ければA, そうでなければBを取るぐらいの心持ちでした.
使用教材: なし
傾向と対策: 専門教科[数学]は, ここ最近の問題を見ると難易度は教科書レベルですが, 時間に対して問題の量が多めだと感じます. (問題は記述式と答えのみが混ざっています.)
なんといいますか, 極端に言えば積和公式などを導く時間も惜しいぐらいで, この問題に対してはこの解法と言うのが頭に入っている必要がある, 所謂センター試験のような問題に感じました.
(真面目に国立大の二次試験のように受けると無理だと思います.)
これは後に書く, 今年の平成26年度の試験内容を見てもらえればわかると思います.
なので, 私が対策したことはほとんどありません.
平成24年度の過去問を時間を計って解いただけです.
試験内容: 小問集合の\( \fbox{1} \)に加え, 大問が\( \fbox{2}から\fbox{6} \)までありました.
ここで思い出して欲しいのは, 80分しか時間が無いことです. 計算や見直しのことも考えると, 1問について, 10分程度でケリをつけたいところです. (これはまあ, 例年のことですが...)

しかし, 今年は試験開始と共に小問集合が\( (1) から (10) \)まであって, さらに\( (2) \)については, 様々な方程式・不等式の小問が5つもある, 計15問もあったわけです.
(もちろん, 内容を細かく見ると1問20-30秒ぐらいの問題もありますが, 本番ではやはり焦りました.)
なので, 本番の私は比較的計算をしなさそうなところを掻い摘んでおいて, 後ろの大問に時間を割くことにしました. (特に, 記述式の部分に重点を置こうと考えました.)

大問はそれぞれ次のようなもので, 誘導形式の問題です.
\( \fbox{2} \): 数列の漸化式, \( \fbox{3} \): 行列の\( n \)乗, \( \fbox{4} \): ベクトルと面積比, \( \fbox{5} \): 数列と極限, \( \fbox{6} \): 微分積分.

私は, とりあえずすべて記述であった\( \fbox{5} と \fbox{6} \)から取り掛かりました.
正直, 数列と極限はどこまで記述すればいいのか迷うのが惜しかったので, めちゃくちゃ色々書いていたら時間を食いました. (区分求積法を一般の区間[a,b]にしたものを書いたり... 正直これは要らなかった気がする.)
微分積分もオーソドックスな問題でしたが, 接線であることを利用して積分計算を少し楽にしないと到底10分じゃ終わらない問題だったと思います. (覚えていないけど, 私は10分は多少オーバーしたかと.)
(この手のグラフと方程式の関係が好きなのか, 平成24年度にも工夫する問題があったような.)

それ以外は, 特に問題に対して書くことはありませんが, 小問集合に確率統計(簡単な平均値と分散.)や合同式が出てきたので, 複素平面(特に軌跡辺り)が来年辺り出そうですね.
まとめ: 数学を専門にしている人たちであれば, 少し対策すればAを取ることはできると思います.
私はテンパッたのもありましたが, 計算ミスが無ければ7割程度(恥ずかしい)でしたが, Bの評価を頂きました.
(でも院生の場合は, こんな数学勉強してる暇あったら研究に充てたいというのが本音ですし...)

教職教養 (評価: B)
目標: 良ければB, そうでなければCを取るぐらいの心持ちでした.
使用教材: 教職教養らくらくマスター2011年度版(学部のときに購入した.), 教職教養ランナーポケットシリーズ2013年度版.
傾向と対策: 初めて勉強するので(学部のときは全く勉強しなかった. 授業をそれなりに真面目に聞いていただけ.), どうしたらいいのかも分からず, 過去問を見るもどういう傾向かハッキリ分からなかった. (とりあえず記述ばかりであることに8月初旬に気づいてビビったことは覚えています.)
私学の教職教養は, 一部に一般教養が含まれるはずなのですが, ここ最近は出ていない.
そんなこんなもあり, とりあえず使用教材を読めばいいかと思っていました.
研究で忙しかったのもあって, 正直勉強をしたのは8月中旬以降の5日間ぐらいですが,
この5日間にやったことは, 使用教材をそれぞれ全部音読しました. (特に覚えることが多いであろう部分は何度も音読しました.)
あとは+2日間ぐらいで, 過去問を平成20年度から24年度まで全部解いて答え合わせをした程度です.
試験内容: いじめ問題とその周辺が出るだろうとも予想していたのですが, それが見事的中. しかし, 思ったほど書けなかったと思います.
ここ最近の22年度からの傾向が続いていたような気がします. なので, ほとんど勉強をしなかった私でも運良く取れるところが多かったように思います. なのであまり参考になりません.
まとめ: 今回は運が良かっただけですね. 正確に採点はしていませんが, 自信を持って解答した部分は5割から6割な気がします. 最後の問題に選択肢式が多かったので, これが運良く当たった可能性もありますね.
ただ, 次があったとして今回と同じような勉強をみっちり時間取ったとしてもA評価を貰いに行くのはかなり難しい気がします.
(教育学部とか, 予備校で対策をそれなりにしないと無理かなと...)

以上です.

来年受けることが無いように, 気を引き締めて頑張っていきます.
(連絡来るといいなあ...)

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