2013年9月28日土曜日

過ごしやすい季節になりました

秋ですね.
子どもの頃から季節の中では秋が一番好きでした.
それは太っていたこともあって, 涼しい秋が一番だと感じていたような気がします.

今はそれに加えて, 紅葉が楽しめる年齢(?)になったような気がしています.
ただ, 去年はそれで寂しさも感じ, いろいろどうでも良くなり始めたのが10月中旬から後半.
(9月末にはちょっと精神的にきて, 病院に行ったのもありましたね.)

今年はそんなことのないように, しっかり目の前のことを見て頑張っていきたい.

さてさて, 9月の感想です.
初旬に胃腸風邪を引いたり, 下旬には移動の疲れもたたって昨日まで頭が痛くて倒れていました.
身体が弱くなったのかな...?
あとは, 珍しく9月に帰省していました.(岡山での交流会と, 愛媛の学会の合間に)

それ以外は就職活動をちょこちょこやっていたぐらいです.

まずは, 9月に参加したものについて書いておきます.

第9回教育改善学生交流フォーラムi*See 2013 (9月15, 16日)(参照:岡山大学教育開発センター)
大学生が主体的に学ぶためにはどうすればよいのか, という主題に対してティーチング, ラーニングチップスを考えようというフォーラムでした.
このチップスと言うのが私は初耳だったことと, 私自身は『主体性は中学・高校から養われて大学生でいきなり変わるのなんて無理じゃないか...』という考えがあったので参加してきました.
(チップスについては, 名古屋大学のティップス先生というのが初めてだそうです.)

参加するときは, 私に年齢が近い方々が多いのかなと思っていたのですが(学部3年~M2ぐらいかと), 実際に行くと学部1, 2年生が大半でした.

運営のほとんども学部1, 2年生がやっていたのですが, いい加減な部分もなく進んで良かったと思いました.
しかし, 欲を言えば最後にまとめの発表があったのですが, ほとんどチップスの発表で終わり, 事後報告まとめにもチップスを羅列しただけで終わるのは如何なものかと思いました.
そのチップスが生まれた経緯と, そのチップスによってどのような方向に向けたいのかが一部しか取り上げられずに終わるのでは, それを大学に持ち帰って実践すると言うのは難しい気がします.

また, 運営もスムーズに学部生が出来ているので, 意見交換も本当は学生だけでいいのではないかと思いました.
もちろん, 教員側や職員側からの意見も欲しいとは思いますが, 今回感じたのは, お偉い先生が何人か居て, その人たちの意見が絶対になりつつあると感じました.
交流と言うよりは, その人の中では答えが決まっていると言う雰囲気を感じて, 少し残念に思えました.

来年以降もタイミングが合えば参加してみたいですが, その際には少しその辺を調整できないかと思います.(今回は初参加だったので, 懇親会でもあまりその先生方の意見を聞きにいけなかったので...)

日本数学会 2013粘土秋季分科会 (9月24日)
これは代数学分科会と, 教育シンポジウムに参加をしてきました.
教育シンポジウムでは, 教養教育としての数学の魅力を感じました.
これは高校にも応用出来るでしょう.
ただ, 内容が少し難しいのもあるので, その辺をどう変えるのか.
あと, 実践している大学の代表2つがICUと大阪府立大学であったので, やはりそれなりのレベルが無ければ難しいのかなと思います.(教室の勉強への意識の差など.)

第40回 名古屋大学数学教育セミナー (9月28日)
前半 "江戸の数学塾に学ぶ数学教育" 小川束先生.
後半 "江戸の数学文化を現代に活用した教育実践" 牧下英世先生.
今回は, 数学史, 特に和算に着目したセミナーでした.
前半の話題をまずは箇条書きにしてみます.

  • ヨーロッパでも, どこでも数学史は"高度な"数学に話が限られていく(注目される.). もう少し違う方面で考えてみる.
  • 例えば, 江戸時代には数学を趣味とした人たちが塾に入門したりした.
  • それぞれ流派があり, 今回は"至誠賛化流"という古川氏清先生が創ったものに着目.
  • "淇澳集(きおうしゅう)"(東北大学のホームページ上で見られるらしい?)という問題集を作ったことで知られる.
  • これには算額の作法も書かれていた.
  • 例えば, "問題の作成も解答も他人の力を借りてはならない."
  • 個人, または全体へ問いかけるのか. また, その解答を待つのには一ヶ月から二ヶ月が適当など.
  • 解法の方法で与える点数を変えること. (これは免許のランクに関係する.)
  • 免許のランクは, 初伝, 一伝, ..., 四伝とあるが, 四伝は非常に高級だったため, 大体は三伝までの人たちで楽しんでいたそうだ.
  • 所謂初等幾何の問題が多いが, 特殊なものが多くある.
  • そのため, 当時のベストセラーである"精要算法"を土台としないと解くのは難しい.
  • お互いに指摘しあっている. 問題の設定に誤りがある場合もあったりした.
  • 一般には, 分からない問題は先生について習うか, 解説本を読むしかなかった.(今回のこの問題集には問題が約2600個ほどあるが, 解説本は無い.)
  • 現代の子ども(生徒, 学生)が分からない, 躓く箇所は, 大体歴史的にも難しいものであった.


次に後半のものを箇条書きにします.(牧下先生は, 過去に筑駒で教員をされていたそうで, そのときの体験談として話してくださいました.)

  • 総合的な学習が導入された.(平成12年ころ)
  • そこで"数学を発見する" ということを"地域研究(修学旅行や遠足のこと)"としてまとめてきた.
  • 和算の館で写真が見られる. 実際に行ってみる.
  • その算額で, 術文が正しいのかを確かめる. また問題作りを体験してみる. (課題学習)
  • 問題作りをしたときは, 是非生徒全員に公開し, お互いに切磋琢磨できる環境を作る.
  • 江戸時代の数学の公式集であった"算法助術"が近々解説付き(?)で発売される.
  • この公式集にあったもの(術文)が正しいかを確かめることも良い.
  • その際に昔の数学の言葉を学ぶことが必要だろう.
  • 例えば, "三角"は正三角形の意味で, "三斜"のことが一般の三角形であったり, "商"はルートのことだったりと色々特殊.
  • 円周率の近似に\( \frac{a}{b} < \frac{c}{d} ならば \frac{a}{b} < \frac{a+c}{b+d} < \frac{c}{d} \)の事実を使う. これはペル方程式, 連分数と関係していて, \( \frac{22}{7} \)も出てくる.
  • この事実を使っている問題もあり, 非常に興味深く, 初等幾何に限られた話題ではないことに注意.
  • 西洋と東洋の違いを数学史からも感じられる. 例えば, 円周率の近似をするのにアルキメデスは\( 3 \times 2^n \)角形を用いたが, 松村茂清は\( 2^n\)角形を用いたとか.
  • "和算を普及する会"というものもあるそうだ.


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では, 9月の反省です.

教員採用に向けた勉強と活動:
書類選考の通り具合は, 最近少し上がって半分ぐらいは通るようになった気がします.
やはり時期によって, 求める人材が異なるのかなとも思います.

面接などを幾つか受けてきました.
そのときに感じたのは, やはりある程度の学歴社会なんだろうなと言うこと.
その面接会場で, 私以外は東京理科大学というのがありました.

帰りが一緒になったので, いろいろと情報交換をしてきました.
その人が他の試験を受けた時も, ほとんど同じ大学(理科大)の人だったとも聞きました.

有名私立と言いますか, ある程度名と伝統のあるところは書類も多く来るでしょうし, 仕方のないことだと思います.

さてさて, 問題の筆記試験なのですが, 複素数の軌跡なんかが出てきて結構危ういです.
その一方, 楕円の方程式や行列なんか出されたりと, よく範囲が分かりませんね.

対策しても無駄だとは言いませんが, たくさん問題演習するよりも苦手な部分を減らす方向がいいですね. (私学適性の時と同じ.)
[これは大体筆記で, 穴埋めではないので論理を正しく書いておけばそれほど大きな失敗にならないと感じるので]

数学について:
計算が進みません. と言うよりも, 参考にする元の論文の場合分けについていけていません.
早く読み終われば, 後は真似するだけの計算なので, 終わらせたいのですが...
なにせ就職活動の準備(履歴書や小論文, あとは模擬授業の準備...)が大変...
10月には, この簡単な計算問題は終わらせて, 次の本質的に意味がありそうな問題にチャレンジしたいのですが...
どうなることやら...
そしてまだ中間報告書を書き始めていないので, マズいです.

ダイエットについて:
帰省した際に, 近くの大学まで自転車で20分かけて行ったりして運動を全くしない日はほとんど無かった気がします.(体調を崩して寝ていた日以外)

かなり順調に体重も減っていて, 久しぶりの84kg台を見ました.
ウォーキング用に買ったウェスト・ショルダーバッグのおかげかもしれません.(笑)

さて, いつもの統計データです. (9月28日12:00頃)


8月比較(counts, ranking): push-ups(843, 290up), sit-ups(834, 399up), squats(719, 80up)

あまりサボらなかったですね. この調子で, ひと月900台-1000台に行きたい.

生活習慣(総括):
9月は体調不良もあって, なんだかいっぱいやることあったのに出来なかった.
友達にあったり, 実家に帰省したりと, 結構休息も楽しめたので, 10月はその分頑張っていきたい.
11月までには就職も数学もある程度落ち着くといいなあ...

2013年9月10日火曜日

私学教員適性検査について

平成26年度 私学教員適性検査について

簡単に報告と結果をまとめておきます.
(そもそも私学教員適性検査とは何かについては, 東京私学ドットコム愛知県私学協会などのページを参考にしてみてください.)

実施日:平成25年 8月25日(日)
[※今年は, 東京都の公立の二次試験と被った人もいるそうです. もちろん, それは別に対応されました.]

現在愛知県名古屋市に住んでいますが, 東京都の私学教員適性検査を受検しました.
結果通知は, 9月9日(月)に届きました.
(説明会のときには, 9月中旬に郵送と言っていたのに早かった.)

私のスペックも載せておくと参考になるかと思うので, 一応書いておきます.

出身大学: 関東の中堅(偏差値50~55)私立大学数学科 (一浪)
現在所属: 東海地方の数学専攻大学院生
希望: 私立学校 (公立の試験は受験していません.) [初めての就職活動で, 初受検です.]

これぐらいでしょうか.
一応補足しておくと(?), 浪人したころは国立大学受験に向けて勉強をしていたので, 一般教養の部分はあまり勉強しなくていいだろうと思っていました. (最近はめっきり出ていない...?)

それでは, 専門教科と教職教養それぞれについて書いてみます.
(過去問において, 『ここ最近』と使う場合, 私が購入した平成25年度版(20~24問題)を指します.)

専門教科[数学] (評価: B)
目標: 良ければA, そうでなければBを取るぐらいの心持ちでした.
使用教材: なし
傾向と対策: 専門教科[数学]は, ここ最近の問題を見ると難易度は教科書レベルですが, 時間に対して問題の量が多めだと感じます. (問題は記述式と答えのみが混ざっています.)
なんといいますか, 極端に言えば積和公式などを導く時間も惜しいぐらいで, この問題に対してはこの解法と言うのが頭に入っている必要がある, 所謂センター試験のような問題に感じました.
(真面目に国立大の二次試験のように受けると無理だと思います.)
これは後に書く, 今年の平成26年度の試験内容を見てもらえればわかると思います.
なので, 私が対策したことはほとんどありません.
平成24年度の過去問を時間を計って解いただけです.
試験内容: 小問集合の\( \fbox{1} \)に加え, 大問が\( \fbox{2}から\fbox{6} \)までありました.
ここで思い出して欲しいのは, 80分しか時間が無いことです. 計算や見直しのことも考えると, 1問について, 10分程度でケリをつけたいところです. (これはまあ, 例年のことですが...)

しかし, 今年は試験開始と共に小問集合が\( (1) から (10) \)まであって, さらに\( (2) \)については, 様々な方程式・不等式の小問が5つもある, 計15問もあったわけです.
(もちろん, 内容を細かく見ると1問20-30秒ぐらいの問題もありますが, 本番ではやはり焦りました.)
なので, 本番の私は比較的計算をしなさそうなところを掻い摘んでおいて, 後ろの大問に時間を割くことにしました. (特に, 記述式の部分に重点を置こうと考えました.)

大問はそれぞれ次のようなもので, 誘導形式の問題です.
\( \fbox{2} \): 数列の漸化式, \( \fbox{3} \): 行列の\( n \)乗, \( \fbox{4} \): ベクトルと面積比, \( \fbox{5} \): 数列と極限, \( \fbox{6} \): 微分積分.

私は, とりあえずすべて記述であった\( \fbox{5} と \fbox{6} \)から取り掛かりました.
正直, 数列と極限はどこまで記述すればいいのか迷うのが惜しかったので, めちゃくちゃ色々書いていたら時間を食いました. (区分求積法を一般の区間[a,b]にしたものを書いたり... 正直これは要らなかった気がする.)
微分積分もオーソドックスな問題でしたが, 接線であることを利用して積分計算を少し楽にしないと到底10分じゃ終わらない問題だったと思います. (覚えていないけど, 私は10分は多少オーバーしたかと.)
(この手のグラフと方程式の関係が好きなのか, 平成24年度にも工夫する問題があったような.)

それ以外は, 特に問題に対して書くことはありませんが, 小問集合に確率統計(簡単な平均値と分散.)や合同式が出てきたので, 複素平面(特に軌跡辺り)が来年辺り出そうですね.
まとめ: 数学を専門にしている人たちであれば, 少し対策すればAを取ることはできると思います.
私はテンパッたのもありましたが, 計算ミスが無ければ7割程度(恥ずかしい)でしたが, Bの評価を頂きました.
(でも院生の場合は, こんな数学勉強してる暇あったら研究に充てたいというのが本音ですし...)

教職教養 (評価: B)
目標: 良ければB, そうでなければCを取るぐらいの心持ちでした.
使用教材: 教職教養らくらくマスター2011年度版(学部のときに購入した.), 教職教養ランナーポケットシリーズ2013年度版.
傾向と対策: 初めて勉強するので(学部のときは全く勉強しなかった. 授業をそれなりに真面目に聞いていただけ.), どうしたらいいのかも分からず, 過去問を見るもどういう傾向かハッキリ分からなかった. (とりあえず記述ばかりであることに8月初旬に気づいてビビったことは覚えています.)
私学の教職教養は, 一部に一般教養が含まれるはずなのですが, ここ最近は出ていない.
そんなこんなもあり, とりあえず使用教材を読めばいいかと思っていました.
研究で忙しかったのもあって, 正直勉強をしたのは8月中旬以降の5日間ぐらいですが,
この5日間にやったことは, 使用教材をそれぞれ全部音読しました. (特に覚えることが多いであろう部分は何度も音読しました.)
あとは+2日間ぐらいで, 過去問を平成20年度から24年度まで全部解いて答え合わせをした程度です.
試験内容: いじめ問題とその周辺が出るだろうとも予想していたのですが, それが見事的中. しかし, 思ったほど書けなかったと思います.
ここ最近の22年度からの傾向が続いていたような気がします. なので, ほとんど勉強をしなかった私でも運良く取れるところが多かったように思います. なのであまり参考になりません.
まとめ: 今回は運が良かっただけですね. 正確に採点はしていませんが, 自信を持って解答した部分は5割から6割な気がします. 最後の問題に選択肢式が多かったので, これが運良く当たった可能性もありますね.
ただ, 次があったとして今回と同じような勉強をみっちり時間取ったとしてもA評価を貰いに行くのはかなり難しい気がします.
(教育学部とか, 予備校で対策をそれなりにしないと無理かなと...)

以上です.

来年受けることが無いように, 気を引き締めて頑張っていきます.
(連絡来るといいなあ...)