2012年12月27日木曜日

ようやく一段落(?)したので、まとめて今まで受けた講座などについて書きました。
(12月頭に書くとか言ってたのは、忘れてください!!…許して(笑))

それぞれに、一応リンクを張っておきます。(が、大分自分用のメモ書きになってしまいました...)

数学教育関係については、こちら

他、教育や心理学などは、こちら

さて、ここでは現状報告(反省部分)と、年末年始の予定・目標を書きたいと思います。

11月は色々悩むことも多くあり、その鬱憤を食と酒にぶつけ、見事にリバウンドしました。
(9月に比べると12月27日現在、10kgほど太りました...)

ただ、11月末には自分の将来性がある程度決まり、12月末(最近ですね)には、やるべきことが前よりももっとハッキリと見えてきました。

計算力(と理解力)が足りてないのか、悪戦苦闘していますが、やることが見えている分、前よりも気が楽といいますか…。

将来性についてですが、まだまだお恥ずかしい状態なので、もう少し見えてきたら報告したいと思います。

さて、簡単に年末年始の予定を書いておきます。

12月28日には、高知に帰省するついでに、香川にいる友達のところに行きます。
ほぼ一年ぶりで、彼は私立学校で教員をしているので、いろんな話を聞いてきたいと思います。

12月30日には、卒業振りの高校の学科での同窓会があります。
2年次以降に在籍した、進学科では何度か開いていますが、情報科では初めてですね。
楽しみです。多分私以外は、みんな働いているので、色んな話を聞きつつ、奢ってもらうことにします(笑)

年明けて、1月4日には奈良を観光してきます。青春18切符活用と、さすがに高知から名古屋をずーっと移動し続けるのは精神的・体力的にキツイので…(苦笑)

2月上旬には、M1で学んだことの報告会があるので、1月末までには今やりたい分野のはじめの部分、やるべきことをやりましょう。

今やろうとしていることは、Dirichletの約数問題とゼータ関数の二乗平均値にはアナロジーがあるのですが、その両者における誤差項評価の工夫を1つずつ(初めに改良されたもの)を理解しようとしています。

そのあとは、Dirichletの約数問題を考えるための他、Ω-resultsやmomentなどの繋がりもちゃんと見ておきたいと思います。
その中から見えやすいものをやっていきたいと思っていますが、多分ゼータの二乗平均の近くを色々やることになるんじゃないかなと思っています。

それでは、みなさま良いお年を。
2012年11月から12月に参加した、数学教育関係以外のものを簡単にまとめてみました。

まずは、天白区が開いていました、公開講座についてまとめておきます。

『知らず知らずのうちに偏見や差別をしていませんか?』参考:こちら(pdf注意)
この講座の一回目『偏見や差別はなぜ生まれてしまうのか』(心理学からのアプローチ)については、少し前にまとめていました。
なので、今回は参加した三回目、六回目についてまとめておきます。

三回目『うつで悩む人の気持ちを考えて -偏った見方をしていませんか-』

実際に、うつ病診療をしている先生のお話でした。ほとんどが、患者さんのお話でしたので、書けることが少ないですが…。
一般的に、うつ病患者に対して「頑張れ」などの言葉を使ってはいけないとよく聞きますが、そうではないことの方が多かったりもするとか。
もちろん、無責任に「頑張れ」などと言ってはいけませんとは言っていました。
がしかし、大体うつ病になって悩む人が相談する人は、信頼が他の人よりも厚いのだから、その理由を考えれば、そのような「無責任な」人に対して相談するうつ病の人は少ないのではないかと…。
また、季節によってうつ病の度合いが変わる人も多くいるみたい。
働く期間と働けない期間があるとか…。


  • 偏見を持つ人もいるが、『持っている』と思い込む鬱病者も存在する
  • ストレスには、良い(適度な知的好奇心を促す)ストレスと悪いストレスが素材
  • ストレスに弱いにも関わらず何故か(やっかいごと、火中の栗を拾うようなことなどに)手を出す
  • 鬱病の人でも好きなことに対しては行動的な人も多くおり、その場合が鬱病の非難や偏見の原因になることが多い
  • 昔は鬱病には2種類しか存在しなかった
  • 内依性(遺伝的なもの)と心依性(外依性)
  • 鬱病の基準が変化して増えることになった(いじめの件数と似たもの)
  • バブル時期に育てられた子ども、ゆとり教育など、組織が変わり、遊びが減り、効率化、システム化されたことが原因になったりも
  • 鬱病とは、活動性が低下することをいう(記憶力や集中力)
  • 気分的には回復していても、頭が(脳が)回復していないことが多くあり、それが原因で鬱病の回復を遅らせている
  • 脳が回復するには一年半はかかるとされる。
  • しかし途中で一回でも復帰し(たと勘違いをして)てしまうと打ち切られ、また元からやりなおすことになる。
  • 会社と上司、周りの環境はなかなか変わるものではないので、自分が変わる必要がある

六回目『正しい理解から互いを大切にする世の中にするには -実例をもとに行動化に向けて-』

これまでのまとめも含めて、どれほどの先入観を持って生きているのかが分かる講座でした。
  • ランドセルの色、集団の中で性別を特徴付けてしまう。(小学生でさえ、そのような思い込み、先入観がある)
  • 当たり前だと思うことを褒められる→つまりは一般的に当たり前ではない。(障害者の複雑な気持ち)
  • 差別と戦う、どう逃げるか、耐えぬくか。
さらに面白い話。

一本の直線を引いてください。その次に、直線の真上に円を描いてください。

この2つの情報から描かれる図、唯一には定まりませんよね。
もちろん、似た人が多くなる図はあります。
このときの少人数の人たちの気持ち。情報が少なすぎるのに、先入観を持ってはいけない。

手助けする必要ないのに…。おせっかい、「してあげよう」と言う意識はいけない。

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次に、名東区でありました講演会『夢を諦めない』参考:こちら(pdf注意)についてです。

色々な不遇にも遭いながら、オリンピックを目指し、その夢を叶えたある選手のお話でした。


  • 口から食事することが生きる力である
  • 挫折があったから頑張れた
  • 『自分が出来ない、乗り越えたから、頑張れと言える』


かなり元気を貰いました。
諦めちゃダメなんですよね。
実は、この公演のせいでくよくよ迷うことにもなったのですが、よいキッカケでした。
ありがとうございました。
2012年11月、12月に参加した数学教育関係の講座、セミナーなどについて簡単にまとめておきます。

第36回 名古屋大学数学教育セミナー (参考:こちら)
前半 大平徹先生『バランス制御から集団追跡と逃避』
後半 青山和裕先生『高等学校数学科での統計指導について』

前半について

  • 指一本で指し棒のバランスを取る.このときに,片方の手では何かを振ってもらうとバランスが取りやすい.
  • 確率共鳴:ノイズを適度に加えることで,聞こえなかった情報を見えるようにする.
  • このノイズの強さをチューニングする.
  • 視力;目を瞑って,立っているだけでも1分経てばフラフラしだす.
  • これは身体の重心を見れば分かる.
  • 身体にテキトウな振動を与えると重心が良い方向に.
後半について

  • 教育現場(高等学校)からの疑問と不安の声
  • これを高校の数学でやる必要はあるのか.
  • 入試ではどのように出るのか.
  • 「ペーパーテストではかれるものか」...ここに数学教育の問題がある
  • 必要なのは使い方であって,問題解決能力を育てることにある.
  • 受験向け過ぎない授業を行う必要.
  • 統計の導入は,日本が一番遅れている.(初めに導入した国とは20年の遅れ)
他に、学校の現場で使える教材を幾つか紹介してもらいました。
(あと、統計の嘘について簡単に話しておられました)
教材の紹介;
Bowland Japan,まなぼう統計,統計活用授業のための教材サイト,センサス@スクール


数学教育学会『数学教育の緊急的課題に対する総合的研究会』(参考:こちら)
明治大学リバティータワーに行って来ました。
(会場案内がいい加減だったのがちょっと不満…。図書館の守衛さんありがとう)

  • 寛容な数学的精神(純粋数学にこだわり過ぎない)
  • 統計を利用して,数学の便利さを伝えよう.
  • 医療も医者も統計的なものを磨いている.(過去の患者などを参考にする)
  • 統計と数学の違いは,物理と数学の違いに似ているのかも知れない(現れる現象から帰納的に定義されるのか,演繹的に定義するのか.)
  • ゆとり教育がダメだったとは,マスコミの言葉である.(日本数学会や,教育委員会ではそのような見解は無い)
  • 数学者でも統計的なミスを犯す.(「今の若者(の全体)は数学が出来ない」→実際は,批判している人たちの多くが数学が出来た人の集合であるので比較参考にできない.)
  • 部分積分,置換積分は容量的にもハードではないか.昔は高校には無かった.(八木先生)
  • 昔の生物には単元としてDNAは無かった.生物科の先生方は勉強をしたのだ.ならば数学科も統計を勉強すべきだ.
  • 数学の二面性:数学的思考と手段.
  • 実は統計の授業を情報の授業で学んでいることもある.
  • たくさん時間のある高校,例えば付属高校で進学先がほぼ決まっている高校においては,理想的な数学教育は出来るが...
  • 入試制度の問題はいつも取り巻く.
  • 意見を述べさせる教育.(イギリス,フィンランド)
  • データに対して適切なグラフの種類を選ぶことが出来ない.(実用的ではない現状の数学教育の表れ)
  • 統計教育の一応の基準も存在している.(海外);こちら
長岡先生や、八木先生、藤田先生を(遠くから)見ることが出来て、感動...!!

お偉いさんは何を考えているか分からない、自分たちがお金を稼げればいいと思っている、などとよくやり玉にあげられたりしますが。
ここ最近、色んな数学教育を考える集まりにいらっしゃる先生方は、皆さん、真面目に教育を考えており、理想を追求しようとしているのを感じます。
それは、多分生活的、精神的に余裕がある方々だからなのかも知れませんね。

まだ私が会ったことのないのは、文部科学省の人たちぐらいでしょうかね。

現場は大変かも知れませんが、日本の未来を考えるためにも頑張ってもらいたい。
もちろん、私もその現場に飛び込む気があるので、無責任な応援のつもりはありません。