第36回 名古屋大学数学教育セミナー (参考:こちら)
前半 大平徹先生『バランス制御から集団追跡と逃避』
後半 青山和裕先生『高等学校数学科での統計指導について』
前半について
(あと、統計の嘘について簡単に話しておられました)
教材の紹介;
Bowland Japan,まなぼう統計,統計活用授業のための教材サイト,センサス@スクール
- 指一本で指し棒のバランスを取る.このときに,片方の手では何かを振ってもらうとバランスが取りやすい.
- 確率共鳴:ノイズを適度に加えることで,聞こえなかった情報を見えるようにする.
- このノイズの強さをチューニングする.
- 視力;目を瞑って,立っているだけでも1分経てばフラフラしだす.
- これは身体の重心を見れば分かる.
- 身体にテキトウな振動を与えると重心が良い方向に.
- 教育現場(高等学校)からの疑問と不安の声
- これを高校の数学でやる必要はあるのか.
- 入試ではどのように出るのか.
- 「ペーパーテストではかれるものか」...ここに数学教育の問題がある
- 必要なのは使い方であって,問題解決能力を育てることにある.
- 受験向け過ぎない授業を行う必要.
- 統計の導入は,日本が一番遅れている.(初めに導入した国とは20年の遅れ)
(あと、統計の嘘について簡単に話しておられました)
教材の紹介;
Bowland Japan,まなぼう統計,統計活用授業のための教材サイト,センサス@スクール
数学教育学会『数学教育の緊急的課題に対する総合的研究会』(参考:こちら)
明治大学リバティータワーに行って来ました。
(会場案内がいい加減だったのがちょっと不満…。図書館の守衛さんありがとう)
(会場案内がいい加減だったのがちょっと不満…。図書館の守衛さんありがとう)
- 寛容な数学的精神(純粋数学にこだわり過ぎない)
- 統計を利用して,数学の便利さを伝えよう.
- 医療も医者も統計的なものを磨いている.(過去の患者などを参考にする)
- 統計と数学の違いは,物理と数学の違いに似ているのかも知れない(現れる現象から帰納的に定義されるのか,演繹的に定義するのか.)
- ゆとり教育がダメだったとは,マスコミの言葉である.(日本数学会や,教育委員会ではそのような見解は無い)
- 数学者でも統計的なミスを犯す.(「今の若者(の全体)は数学が出来ない」→実際は,批判している人たちの多くが数学が出来た人の集合であるので比較参考にできない.)
- 部分積分,置換積分は容量的にもハードではないか.昔は高校には無かった.(八木先生)
- 昔の生物には単元としてDNAは無かった.生物科の先生方は勉強をしたのだ.ならば数学科も統計を勉強すべきだ.
- 数学の二面性:数学的思考と手段.
- 実は統計の授業を情報の授業で学んでいることもある.
- たくさん時間のある高校,例えば付属高校で進学先がほぼ決まっている高校においては,理想的な数学教育は出来るが...
- 入試制度の問題はいつも取り巻く.
- 意見を述べさせる教育.(イギリス,フィンランド)
- データに対して適切なグラフの種類を選ぶことが出来ない.(実用的ではない現状の数学教育の表れ)
- 統計教育の一応の基準も存在している.(海外);こちら
お偉いさんは何を考えているか分からない、自分たちがお金を稼げればいいと思っている、などとよくやり玉にあげられたりしますが。
ここ最近、色んな数学教育を考える集まりにいらっしゃる先生方は、皆さん、真面目に教育を考えており、理想を追求しようとしているのを感じます。
それは、多分生活的、精神的に余裕がある方々だからなのかも知れませんね。
まだ私が会ったことのないのは、文部科学省の人たちぐらいでしょうかね。
現場は大変かも知れませんが、日本の未来を考えるためにも頑張ってもらいたい。
もちろん、私もその現場に飛び込む気があるので、無責任な応援のつもりはありません。
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