2011年10月30日日曜日

第22回 数学史シンポジウム

津田塾大学で10月29日、30日に開催されました、数学史シンポジウムに参加してきました。
時間の関係上、10月29日の午前中のみの参加でした。
プログラムについては、そのうち津田塾大学さんの方に上がれば、リンクを貼ることにします。

私が、参加した29日の午前中は以下の4つの講演が開かれました。

  • 植村栄治先生『地磁気に関するガウスの研究について』
  • 足立恒雄先生『デデキントの算術と再帰性定理』
  • 白岩謙一先生『カオス発見史の一側面』
  • 杉本敏夫先生『ガウスと虚数平面』
詳しい内容については、後日津田塾大学から発行される本(なのか・・・?)に書かれるので、省略します。

私にとっては、上の第一講演と第三講演は、ほとんど勉強をしたことの無い分野だったので、内容は全く分かりませんでした。
しかし、数学の動き、歴史は論文1つ取っても、やはり色々あることが分かります。
最近、数学10大論争を読んでいたので、新鮮にも感じました。(当事者から聞けると言うのは…!)

そして、私は数論専攻の駆け出しということで、足立先生と杉本先生の話はとても興味深かったです。
今は、学ぶべき基礎が多いので、手を出すことはまた何年後かになるとは思いますが、デデキント先生の『数とは何か、何であるべきか?』を読んでみたいと改めて感じました。
(それに加えて、足立先生の『数とは何か そしてまた何であったか』も読んでみたいですね)

さらに、ヴェルデン先生の代数学の本や、ランダウ先生の『Grundlagen der Analysis』の英訳されたもの。
色々と良さそうな本を聞くことが出来ました。また、借りてちょっとしか読まなかった高木先生の『数学雑談』も。

ガウス先生からアイゼンシュタイン先生への平方剰余、四乗剰余そして、立方剰余。
この流れも学んでみたいですね。私は平方剰余ぐらいで、代数学(代数的整数論?)は止まっているので…。

後ろの方にやることは追加されましたが、今やるべきことを見失わないようにしましょう。
高望みしすぎては、ダメ。理想をちゃんと実現するには、一歩一歩。

頑張ります。

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津田塾大学、初めて行きました。
江戸川区からは、かなり遠く、片道1,000円近くかかってしまいました…。
津田塾大学は、女子大ということで(受験生の時、それを知らずに受けようとしてた)、ちょっとドキドキして行きましたが、当日は土曜日。
学生もほとんど居ませんでしたので、ちょっと腑抜けてしまいました。
しかし、トイレが女子トイレ基本だと言うところを見ると女子大なんだなあと思いましたね。
キャンパスは、とても綺麗でした。とても静かな住宅街で、東京とは思えないほどでした。

ついでに、近くにある一橋大学にも行こうと、帰りは一橋学園駅まで歩いて見ました。
すると、宿舎しか無い…!と言うか、宿舎に囲まれてしまって、どこにキャンパスがあるのか…と言う感じでした。
帰宅して調べてみると、小平キャンパスは、国際キャンパスだそうで、本キャンパスではないそうですね。
知りませんでした…。

2011年10月28日金曜日

大学院、来年度から修士論文不要に 試験などで審査

文部科学省は26日、大学院で修士論文を作成しなくても修士号を取得できるよう省令を改正する方針を決めた。博士号取得を目指す大学院生が主な対象で、論文の代わりに専攻だけでなく関連分野も含めた幅広い知識を問う筆記試験などを課す。大学院の早い段階から専門分野に閉じこもるのを防ぎ、広い視野を持つ人材を育てる狙い。来年度から適用する。
詳しく記事は、以下のURLから記事を見てください。

まだ、これが決定と言うわけではなく、一応は国民の声を聞いてから結果を出すと言うことですね。
結果がどうなるかは分かりませんが、もしそうなるのであれば、私はとても心配です。

なぜかと言うと、この「試験」というものが、形だけのものになることが容易に予想されるからです。
それは、現在の大学院入試、大学入試を見れば、そう思わざるをえない。
私は数学科ですので、大学院入試も数学科に限ったことしか分かりませんが、大学院入試も東大・京大以外は、それほど突破が難しくはなく、推薦と呼ばれる入試も多く存在します。
その専門性や、基礎力にも大きな差があるのが現状だと思います。
その中でも、大学院生として大丈夫なのか、と疑問視されるような学生も多く存在します。
(もちろん私もそのうちの一人です。)

これは、そもそも大学というところの存在が、勉強をするところと言う認識から、就職予備校のようなものになっていることが問題です。

大学とは、教育機関の最高学府であるにも関わらず、勉強をしない人が多い。
また、座学だけが勉強じゃないと言い、それ以外の活動に精を出す人も居ます。
もちろん、座学だけが勉強ではありませんが、それは座学をある程度こなした上で行うものです。
そのある程度の基準があまりにも低い人や、それを気にしない人たち。
それが大半を占めているのが、今の大学です。

さて、そのような大学の形を変えずに、大学院だけが変わるのでしょうか。
さらに言えば、この曖昧な「試験」と言う基準をで、学位取得ができてしまうシステムを作ることは、この大学の状況が大学院にシフトすると、私は思います。

例として、私の場合を取り上げてみたいと思っています。
私は、自分自身が大学院に進学出来るような、優秀な学生ではないことを感じています。
それは、学部4年になってからのゼミや、勉強をすることで感じてきました。
大学院入試は、一つの挑戦でした。
ただ、大学院入試は傾向があるので、その対策が可能です。
ゆえに、基礎力が本当にあるのかどうかは分かりません。
私自身は、まだまだ足りていないと思っています。

そのために毎日、勉強をしているのです。
教育者になりたいこともあるので、教育的活動にも興味があります。
なので、週1日(土曜日)は、その活動に当てています。もちろん日中全てではありません。
それほどの活動でも、色々と得るものはあります。

さて、これよりももっと知識が足りない人がいるのも事実ですし、それで勉強もせず、他の活動に精を出す人も居ます。

そんな人達が多い今の大学です。その大学を変えず、どう大学院を変えるのでしょうか。
これ以上、日本の教育の質・力を落とさないためには、このような学生が減るために、もっと厳しいものにすべきでしょう。
大学院の博士課程進学という、先の部分ではなく、その前を修正出来るような形を、動きを…。
お願いします。

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私も人の心配をしている場合ではないのです。私自身がそうならないように、自分がすべきことをします。
でも、横目に見てしまう、見えてしまいますよ…。

2011年10月25日火曜日

ディオファントス近似

ついに勉強をしていて出会ってしまいました。
言葉を聞いたことはもちろんありますが、内容に関しては薄っすらぐらいしか知りません。
代数学なのに近似なんだ、ぐらいの変なイメージしかない程度です。

正式には、Thu-Siegel-Roth theoremと言う定理から出会ったわけですが。
私は学部4年生ですが、この定理も含め、上ページのProofTechniqueの式すら初めてです。

研究室の先生には、もっと代数学を勉強しろと言う風に言われてしまいました。
それに加えて、今日のゼミでは色々と今後の課題も与えて下さいました。

これもまた箇条書きにしておきましょう。(そんなに文字の量はないですが…。)

  • 代数学 (数論をやるのだから、当たり前と言えば当たり前でしょう…)
  • 複素解析学 (解析方面からのアプローチがあるので、これも当たり前)
  • ベクトル解析 (ベクトル解析として勉強したことがほとんど無いので、色々調べる必要性)
  • 幾何学 (苦手分野です。逃げることはできそうにないですね…。微分幾何はいいのだけど…)
さて、ルベーグ積分もちょっと勉強しようかなと思ってたところにこれが来てしまったので、ルベーグ積分をどうしようかと思う…。
確かに、私の専攻していく分野だとそれほど重要なものじゃないのですが、何となく解析学の基礎レベルはやり残しをしたくないなと思っています。

なんにせよ、今回出てきたこのRoth's theoremも含めて、やるべきことはたくさんありますね。

ホームページのタスク管理に勉強関係を含むのは難しそうですね…。開いて更新するのが面倒で、かなり放置気味です。

研究室のメンバーである彼も、教員採用試験に合格し、心置きなく大学数学を勉強できますね。
残り3ヶ月ほどですが、楽しい数学生活が続き、有終の美を飾れることを。
今の研究室の先生の心配の種にならないように、頑張ります。

2011年10月16日日曜日

ここ最近で、ようやく秋・冬の生活リズムが出来てきたので、前回のリズムと比べてどう変化したのかを自分なりに分析してみました。

まずは、一日の大体の流れを書いてみます。

6:30 起床
7:00 朝食(400~500kcal前後) & ニュースチェック(NHKとRSSをまとめ読み)
8:30 勉強机に座り,一日することを考える
9:00 勉強開始 or 数学雑誌を読んで頭をすっきりさせる
11:30 昼食(600~700kcal前後) & ニュースチェック
13:00 勉強開始
17:00 休憩から夕食準備へ
18:00 夕食(400~500kcal前後)
19:00 散歩 and 簡単な筋トレ
20:15 シャワー
21:00 一日を振り返り30thouに書きこむ
22:00 明日することを考えながらtwitterにカロリー報告をする
22:30 ニュースチェック(RSS)をしつつ就寝

これが最近の生活リズムです。
さて、勉強時間を見てみると明らかに大学院生になるような学生の勉強量ではありません。
これは反省すべきことです。
さらに、土曜日は午前中に中学校へ行き、夕方からは塾の仕事のために、ほとんど勉強が出来ていません。
去年に比べれば、勉強時間が確保できる状態であるのにも関わらずです。
どこをどう減らして、勉強時間確保していくべきでしょうか。

逆に、自分が良い点だと思っているのは、カロリー摂取と消費が大体定まってきたこと。
また、夜は炭水化物をなるべく避けるようにしています。
寒くもなってきたことがあり、最近は里芋と適当な野菜を煮て食べています。

前回に比べて、朝の散歩を辞めているので一日の消費量は、減少してしまいました。
しかし、朝の散歩は気分が良くなるのですが、早起きとその疲労感から眠気が時たま襲うことから取りやめています。

また、話は勉強時間に戻しますが、多くて8時間、少なくて4時間程度の勉強になってしまっています。
これは非常にマズいのですが、モチベーション的なものがなかなか保てません。
同じゼミ生は、よく勉強をしているので、ゼミの勉強に関しては良いのですが…。

その他の分野である、集合位相・代数学・ルベーグ積分…。ここの分野のモチベーションがなかなか保てません。
集合位相は、もうほぼ終わっているので、良いのですが…。

モチベーション云々、曰っているのは、心の弱さがどこかにあるのだと思います。さてはて、どうしたことでしょう。
こういうことを書いておかないと、後で自分が損をするので、残しておきます。

2011年10月7日金曜日

ご無沙汰しております。

またまた、近況報告ぐらいですが、最近思ったこともついでに書いてみたいと思います。

健康生活も始めて、2ヶ月になりました。
体重は、最初の1ヶ月で激減しましたが、それ以降なかなか思うようには減ってくれません。
がしかし、ジョギングを10分連続して出来るぐらいには、筋力と体力が戻って来ました。
中学校最初の部活から1ヶ月ぐらい経った頃を思い出します。
まだまだ続けていきます。ちゃんとカロリーも計算して、運動もしているので、大きなリバウンドは無いはずです。
就職する頃には、標準体重よりちょっと重いぐらいになっているといいなと思ってます。

そして、大学院進学ですが、色々家族周辺のことも含めて問題がありました。
今までの23年間を感謝し、自分自身でこれからは切り開いて行かなければならないことを再度認識しました。
奨学金の申請をするための提出用紙の項目を埋めるたびに、それをまた実感しました。
遅かれ早かれ、こういうことを経験することにはなるはずです。
寧ろこのタイミングで良かったのかも知れないと考えることにします。

そんなこともあってか、勉強はあまり捗っていません。もちろんゼミの勉強はしています。
しかし、それ以上のこと(やらなければならないこと)を出来ていません。
大失態です。偉そうに大学院進学などと言っている場合ではないです。
ちゃんとした力を持って、大学院に進まなければ、今の研究室の先生にも迷惑がかかります。
不安なことも多いですが、目の前のやることをやり抜かなければいけません。

何度か、twitterの方にも書いた言葉ですが。

勉強は、すぐに実るわけではないと思っています。根気強くやらなければいけません。
座学から逃げて、活動に身を挺するにももちろん良いのかも知れませんが、それは進学を前にすることではないはずです。
進学をしない人でも、両方の良いバランスを取らなければいけないはずです。
体を動かす活動・運動は、それだけで何かをした気になってしまいがちですからね。

自分自身もそうだった。今もそうなりかけている。目の前の物から逃げようとしている。
それをすれば、結局大したことのない結果を生むことになるのは分かっています。
やるべきことをちゃんと見つめること。もう暗示みたいな日記ですね…。

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そして、最近感じたことです。

本や教科書を読んでいると、その物語の世界へどれだけ入れているのかがとても重要です。
小説にしても、数学にしてもそうだと最近思うようになりました。
作者が伝えたいことが、ほんの少し隠れてあれば、それを感じ取ることが出来なければ、その本の味を全て引き出せていないのです。
よく数学では、分からないところが1行ぐらいあった時に、悩みます。

悩んで悩みますが、もちろんその前後も読んで見るわけです。しかし、何を言っているか分からない時や、その間が分からない時がよくあります。
それでも粘った時に、ようやくその前後が何故書かれているのか、どうしてこの作者はこう書いたのかが分かる時があります。

その機会が増えるにつれて思うのですが、この考え・分かるまでの時間が短いほど、その世界に入り込めれいるのではないかと感じるようになりました。

また、最近は論文(電子ジャーナル)を読むこともちょっと多くなりました。
すごい便利な世の中なんですね…。ほとんどの論文がインターネットを通じて(大学であれば)閲覧・ダウンロードができます。

そんなこんなで思うことは、語学の基礎は、ある程度までやっておくべきだということです。
最近ドイツ語の論文(数ページですが)を読む機会があったのですが、私はドイツ語を全く知りません。
文法の基礎も知らないので、読むことなんて到底無理。
なので、書いてある数式と重要そうな単語だけ調べて、流れをみただけになりました。
その論文は、直接重要なわけではなく、主要な論文の途中にある式変形の参考になる論文だったので、それで良かったのですが、今後このような機会が増えれば増えるほど…。

そう考えると、フランス語・ドイツ語ぐらいは、ちょっと勉強してみようかなと思いました。
もちろん、文法の基本をちょっと学ぶぐらいですね。
ただ、今は数学をすべき状況なので、実家に帰るときなどにしておこうと思います。
父親のドイツ語の辞書もあったように思いますし…。

それでは、また。